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昨日は通勤途中で新幹線が立ち往生して、中に3時間も閉じ込められることとなりました。相変わらず、車内へのアナウンスが少なく、JR東海の対応はいっこうに改善されていないようです。その待ち時間、「Val IT入門」(野村総合研究所システムコンサルティング事業本部著)いう本を読んでいました。Val ITというのは、IT投資に関するITガバナンスに関するフレームワークを示したもので、ITコーディネータの方には必読の本かと思います。 この本では、COBITをベースにITガバナンスの考え方をまとめたもので、少しでもCOBITの考え方を学んだ方なら理解しやすいと思うのですが、そうでない方には解説が必要かもしれません。この本で指摘されているポイントはいくつもあるのですが、一つだけ紹介しましょう。 アメリカの企業のIT投資が戦略的投資と言われるのに対し、日本企業のIT投資は業務の効率化が多いとの統計データがあります。戦略的投資というのがもっと具体的に言うと、売上げ拡大に結びつくIT投資のことで、場合よってはIT投資をしても売上げ拡大に結びつかず、リスクも高い投資と言えます。俗にこの投資方法を「攻めのIT投資」と呼ばれます。それに対し、業務の効率化のIT投資とは、コスト低減を目指すものでリスクが小さく、俗に「受けのIT投資」と呼ばれます。 重要なポイントは攻めのIT投資と受けのIT投資のバランスなのですが、さて、どうやってバランスをとっていますか?この本では、ポートフォリオによる管理を推奨しています。リスクとリターンを軸にして個別IT投資をマップにします。攻めのIT投資ばかりではいけないし、受けのIT投資ばかりでもいけません。攻めのIT投資と受けのIT投資を適切に組み合わせることで売上げ拡大を目指しながら、リスクの低減を図れるとのことです。 日本では、まだITガバナンスの考え方も浸透していないため、IT投資に関しては未だにワンマンによる意思決定がなされているのが現状ではないでしょうか? 経営の品質を上げるためには、ITガバナンスの本来の姿を知っておくべきだと思います。この本は、アメリカの標準的なITガバナンスのあり方を教えてくれます。 Val IT入門―IT投資管理フレームワーク
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