松下のIT革新力
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作成日時 : 2007/12/08 19:54
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今度の日経コンピュータの特集記事は、主要企業のIT力調査の結果報告でした。見事トップの評価をされたのは松下でした。いくら日経紙と言え企業の内部情報であるIT力を厳密に評価するのは困難なはず。でも、記事を読んでみると松下がトップに選ばれたのはそれなりの理由があるようでした。
記事によると、松下はIT部門の変革を行っていました。従来は、@要求定義、A設計・開発、Bシステム基盤開発という組織体制にしたものを、@マーケティング・ロジスティックス、A開発生産、Bインフラという体制に組み直したとのことである。これは言わば業務別に組織を作り直したようで、例えばCRMと言う業務であれば、従来は3つの組織を結集していたのが、一つの組織で完結することになる。反面、要求定義に関するノウハウ、設計・開発に関するノウハウは分散してしまうことになる。
このような組織変更を行うに至ったのは、合計57の標準プロセスを定めたことにあるようだ。ポイントはIT構築をする時に、松下グループ全体でどのようなプロセスがあるのかを明確にすることである。そして、そのプロセスを実行するのに、どのような組織体制にするのが最も効率的なのかを検討することである。松下の場合、全体最適の視点でプロセスを全て洗い出し、そのプロセスを実行するのに最適なシステムを作りあげたようだ。
よくこのような事例を聞くと、すぐに縦割りの組織を横で串刺しにする組織へ変更すべきだと考える人がいるが、それは大きな誤りである。ポイントは全体最適な組織はどのようなものか、その設計ができている必要がある。松下の場合、EA(エンタープライズ・アーキテクチャ)の概念を導入し、全体最適の組織を設計している。それは業界標準よりも高い、松下標準を構築したようだ。組織を編成するというのは、全体最適の姿が決まっていてこそ行える業務なのだ。
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